公演期間
2011年11月3日(木) ~ 2011年11月13日(日)
会場
下北沢駅前劇場
脚本・演出
古川貴義
出演
須貝英 爺隠才蔵 片桐はづき 井上裕朗
村上直子(ホチキス) 清水穂奈美 ザンヨウコ(危婦人)
小林タクシー(ZOKKY) 原田優理子(トリのマーク(通称))
菊池明明(ナイロン100℃) 大谷幸広
INTRODUCTION
恥ずかしくありません?
そんな生き方していて。
自分のことは棚に上げて、
いつも誰かのせいにして、
たまに社会のせいにして、
最後は世界のせいにして。
自分にも少しは責任がある、とは思わないのでしょうか?
何の負い目も感じないのでしょうか?
あなたは常に正しいのでしょうか?
こういう連中がはびこっているから、
世界はちっとも変わらないんだ。
なんて言い草が、既に誰かを悪者にしてしまっています。
結局私も、同じ穴のムジナだったというわけで。
困ったものです。
しかしながらこれは、
私たちに備わっている自己防衛技術だとも思えます。
人間にとって最大の防御は、攻撃ではなく、
身に降り掛かる火の粉を誰かに押し付けること。
そして無関係を装うこと。
誰かを批判し、問題をなすり付け、
環境が悪い世の中が悪いと愚痴を垂れ、
精神の均衡を保っているのです。
わが身の安全を確かめているのです。
気付いてるんです。
最も変わるべきは自分自身なんだ、ってことくらい。
気付いているのに、私たちはいつも、
何かに責任を押し付けてしまう。
自分のためならば、
いくらでも他人を悪者に出来てしまうのです。
素敵ですよね。
だから、あなただってきっと、
誰かから悪者扱いされている。
もちろん私も。
本当、素敵な世界ですよね。
一体、誰のせいなんでしょうね。