第二十四楽章『インテリぶる世界』-in terrible people-
Introduction Outline(あらすじ) チケット情報 フライヤー
脚本・演出
古川貴義
出演
辻沢綾香
白勢未生(※声の出演)
林和義(VAICE★)
牛水里美(黒色綺譚カナリア派)
岡田一博
鈴木ハルニ(ゲキバカ)
小林さやか(青年座)
金子あい(art unit ai+)
阿久澤菜々
安東信助(日本のラジオ)
大薮丘
扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
大谷亮介(壱組印)
公演期間
2017年5月10日(水)~2017年5月17日(水)
タイムテーブル
5月10日(水) 19:30 ◆プレビュー公演
5月11日(木) 19:30
5月12日(金) 14:00* 19:30
5月13日(土) 14:00 19:00*
5月14日(日) 18:30*
5月15日(月) 19:30
5月16日(火) 19:30
5月17日(水) 13:00 18:00
*の回は、終演後にゲストを招いてのアフタートークを開催します。
※赤は完売間近、緑は残席わずかです。お早めにご予約、ご購入くださいませ。
【アフタートークゲスト】
5月12日(金)14:00の回終演後・・・原田宗典さん
5月13日(土)19:00の回終演後・・・喜安浩平(ブルドッキングヘッドロック)さん
5月14日(日)18:30の回終演後・・・横山拓也(iaku)さん
チケット料金
全席指定
前売 3,800円 当日 4,300円
◆プレビュー公演・・・前売 3,000円 当日 3,500円
チケット取扱
一般発売日 2017年4月8日(土) 10:00
箱庭円舞曲 予約フォーム(4月8日オープン)
Tel:080-3435-3746 e-mail:mail@hakoniwa-e.com
イープラス http://eplus.jp/
ローチケHMV http://l-tike.com/
会場
下北沢ザ・スズナリ MAP
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 TEL:03-3469-0511
お問い合わせ
箱庭円舞曲 Tel:080-3435-3746 e-mail:mail@hakoniwa-e.com
スタッフ
舞台美術:稲田美智子 照明:瀬戸あずさ(balance,inc.DESIGN) 音響:岡田 悠 音楽:modestock
舞台監督:鳥養友美 衣装:中西瑞美 演出助手:木村恵美子(アマヤドリ/kazakami) 宣伝美術:Box-Garden House
記録写真:鏡田伸幸 制作:林みく(Karte) 当日運営:飯塚なな子 企画製作:箱庭円舞曲
協力:art unit ai+ 壱組印 ゲキバカ 黒色綺譚カナリア派 青年座 日本のラジオ VAICE★ ヒンドゥー五千回
アスタリスク ウィ-ズカンパニー Queen-B クリオネ krei inc. ジェイクリップ
ダックスープ 東宝芸能 ファザーズコーポレーション リベルタ SoundCube
助成:芸術文化振興基金
Introduction
誰もが専門家ぶる時代になった。
何かが起こると、それに対して誰かが意見を言う。
専門家でも知識人でもない。いち民間人が。
しかしその意見は大抵、どこかからの借り物で。
タイムラインに流れてきたニュースを聞きかじり、GoogleやWikipediaで調べた程度の薄弱な知識で、声高に何かを主張している。
直接主張するだけならまだ穏やかだったかもしれない。
しかし昨今のSNSの隆盛により、発信者の貴賎の別なく、等価値の情報として文字が並ぶようになった。
時にそれらが大々的な圧力となり、いち企業を破滅に追い込むことすらある。
私たちは、そういった、たくさんのインテリぶった主張の中に生きている。
自分の思想や希望と近い主張になびけば、そちらの情報ばかりを手に入れられる。
自分の主張に近い人間同士で共感し合ったり、茶々を入れてくる部外者を排除したり。
反対意見に触れる機会は減り、いつの間にか、反対意見を敵視するようになって。
敵対意見には理屈をこねくり回して立ち向かい、完膚なきまでに(言葉で)叩きのめすことで満足を得る。
何が楽しいのだ。
それで、何が変わった?
相手の思想は変わったのか?
自分を取り巻く世界は変わったのか?
そもそも、世界を変えたいのか?
だとすれば、どんな風に?
叩きのめした誰かさんとのコミュニケーションが途絶えただけではないのか?
それが、あなたの目指す世界なのか?
様々な原因があるのだろう。
理解力不足、共感力不足、コミュニケーション不足。
システムの問題、政治の問題、国際情勢、技術の発展。
しかし根本にあるのは、個人が「誰かから認められたい」という欲求ではないのか?
単なる自己愛性の承認欲求ではないだろうか?
1.人より優れていると信じている
2.権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
3.業績や才能を誇張する
4.絶え間ない賛美と称賛を期待する
5.自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
6.人の感情や感覚を認識しそこなう
7.人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
8.人を利用する
9.劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
10.嫉妬されていると思い込む
11.他人を嫉妬する
12.多くの人間関係においてトラブルが見られる
13.非現実的な目標を定める
14.容易に傷つき、拒否されたと感じる
15.脆く崩れやすい自尊心を抱えている
16.感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
いくつ当てはまっただろうか?
これが、『自己愛性パーソナリティ障害』の症状だそうだ。
すべてである必要はない。
たとえ一部だとしても、障害、なのである。
・・・みんなそうじゃん。
みんな障害持ち。
ああ恐ろしい。
少なくとも私は、そんな誰かさんに、その愚かしさ(可笑しさ)に気付いてほしい。と、思ってはいる。
しかしこうやって理屈をこねて、自分はわかってる風に振る舞っている私こそ、インテリぶっているということなのだろう。
ああ恥ずかしい。
でも。
・・・みんなそうじゃん。
・・・それで良いじゃん。
もっともらしい理屈をこねるのにはもう飽きた。
私たちの日常には、くだらない理屈をこねなくても、インテリぶらなくても、こんなにも笑えて、こんなにも胸に刺さって、こんなにも脳が震えるやりとりがそこらじゅうに転がっている。
そんな作品を、ただ、観たいのだ。
Outline(あらすじ)
すべて自分の手の中にある、世界はどうとでも変えられると信じていた青年と、
自分の手の中には何も無い、世界はどうやら変えられないと気付いてしまった中年。
現代美術の旗手と謳われたアーティスト集団「深八幡朱理子」の本拠地を舞台に、
彼らの活動がどのようにして世界を変え、どのようにして破滅に向かうのか、
あくまでパーソナルな視点から描き出す。
様々な価値観を、人間の哀しい性“自己愛”をキーワードに紐解きつつ笑い飛ばす、
世界のための悲喜劇。