公演期間
2007年2月15日(木) ~ 2007年2月20日(火)
会場
新宿サンモールスタジオ
脚本・演出
古川貴義
出演
五十嵐祭旅 山内翔 棚橋建太 小野哲史
爺隠才蔵 松本寛子 松尾美香(流星揚羽) 須貝英
片桐はづき 阿部恭子(多少婦人)
INTRODUCTON
あなたがもし大人ならば、あなたが大人である理由を説明してみて下さい。簡潔に。
働いているから、ですか? それとも、納税しているから? あるいは学生ではないから? 成長期が終わったから? 20歳を超えたから? 煙草を吸えるから? ビールが美味しく感じるから? コーヒーをブラックで飲めるようになったから? 思春期が終わったから? 結婚出来る年齢だから? 初体験を済ませたから? 徹夜が出来るようになったから? J-POPを聴かなくなったから? お肌が水を弾かなくなったから? 必要な嘘もあることを知ったから? 諦めることを覚えたから? その他?( )
それって、あの。
本当に説明になっていますか?
僕たちは、気付いたら、大人になっていた。
誰かに告げられることも無く、きっちりと自覚することも無く。
いつの間にか、大人になっていた。
果たして自分は、ちゃんとした大人なのだろうか。
大体、ちゃんとした大人って何なんだろうか。
常々考えます。
そして不安に苛まれます。
自分はちゃんとした大人であると無根拠に信じ込み、疑うことすらしない。
そういう人が多過ぎる、そのことについてです。
彼らは、大人じゃありません。
かと言って子供というわけでもない。
そう、大人なのに、バカ、なのです。
だからきっと彼らは、自分が大人である理由なんて、簡単に説明出来てしまう。 万人の共通理解であるかのように、いとも容易く説明してしまう。
個人的にしか定義のしようがない概念のはずなのに。
それはとても不安定で、儚い概念のはずなのに。
もう。