公演期間
2009年11月10日(火) ~ 2013年11月15日(日)
会場
nakano f
脚本・演出
古川貴義
出演
小野哲史 × 清水那保(DULL-COLORED POP)
須貝英 × 津留崎夏子(ブルドッキングヘッドロック)
澤田慎司(劇団掘出者) × ザンヨウコ(危婦人)
MESSAGE FROM FURUKAWA
あなたにとっての「庭」は何ですか?
僕にとっては、何故か「結婚」なんですよね。
正直、庭のある家には住みたいんですよ。
しかもなるべく広い、そう、庭園とか。
それを、縁側から眺める。
お茶をすすりながら。
隣にはゆったりした猫。
そしてお煎餅。
出してくれたのは勿論、年老いた妻。
僕は熱くて苦いお茶をすすりながら、
若き日々に想いを馳せる。
漠然としたイメージ。
そんな老後、まあ多分確実に訪れない、
そんなことは分かっているのですが。
とかく、
結婚の行く末にそんな一抹の希望を抱きつつ、
日々あくせくと動き回っているのです。
間も無く三十路の大台に乗ります。
周りはバカスカ結婚していきます。
演劇なんかやっている身としては、
心から祝うと同時に焦るし、
焦るけれどどこかで諦観している。
そして「庭のある家に住みたい」なんて、
お馬鹿な妄想を繰り広げている。
本当、困ったものです。
さて、今回は、二人芝居三本立て。
・結婚式の前
・披露宴と二次会の間
・二次会の最中
の三つを時間軸として、
「庭」というイメージから派生したり
無関係だったりする短編集です。
箱庭円舞曲としては初の二人芝居。
そして初の短編集。初の三本立て。
いつもよりライトで、シャープで、
それでいてどろりとする一物も抱えた作品集です。
箱庭円舞曲の新たな側面、必見です。
まあ、詳しくは、劇場で。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。
箱庭円舞曲 代表 古川貴義
focus とは?
箱庭円舞曲が、自身を構成する漢字を一文字取り上げ、焦点を絞って描く番外公演の形態。
その第ニ弾となるfocus#2「庭」 では、小野、須貝、古川がそれぞれ、今、最も共演したい素敵な女優・俳優を招き、洒脱な二人芝居を作り上げます。
素敵なバースペースを生かし、お酒を引っ掛けながら気軽に観られる公演になる予定です。また、各日の夜公演終演後には、ご来場くださったお客様を交えてのささやかなパーティーを開催します。
出演はしない爺隠才蔵の危険なカクテルや、古川やゲストDJによる音楽もお楽しみいただけます。