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第二十五楽章『何しても不謹慎』
Introduction Outline(あらすじ) チケット情報 フライヤー
脚本・演出
古川貴義
出演
辻沢綾香
白勢未生
久保貫太郎(クロムモリブデン)
松本寛子
藤田直美(扉座)
佐藤修作(四次元ボックス)
若狭勝也(KAKUTA)
実近順次(てがみ座)
公演期間
2018年3月8日(木)~13日(火)
タイムテーブル
3月8日(木) 19:30
3月9日(金) 19:30
3月10日(土) 14:00 19:00
3月11日(日) 14:00 19:00
3月12日(月) 19:30
3月13日(火) 14:00 18:00
チケット料金
全席指定
前売 3,600円 当日 4,300円
チケット取扱
一般発売日 2018年2月11日(日) 10:00
箱庭円舞曲 予約フォーム(2月11日オープン)
Tel:080-3435-3746 e-mail:mail@hakoniwa-e.com
イープラス http://eplus.jp/
ローチケHMV http://l-tike.com/ Lコード:33151
会場
下北沢 駅前劇場 MAP
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 TEL:03-3469-0511
お問い合わせ
箱庭円舞曲 Tel:080-3435-3746 e-mail:mail@hakoniwa-e.com
スタッフ
舞台美術:稲田美智子 照明:瀬戸あずさ(balance,inc.DESIGN) 音響:岡田 悠 舞台監督:鳥養友美 衣装:小原敏博 宣伝美術:Box-Garden House 制作:飯塚なな子((劇)
Introduction
父が急逝した。
今、何をしようにも、不謹慎の謗りを免れない。
何をするにも他人の目を気にしなければならない時代になった。何かを苦手だと言うには、それを好きな人の存在に気を配らなければならない。何かを好きだと言うには、それを苦手な人の存在に気を配らなければならない。気を配れない人間は、「空気が読めない」だの「不謹慎」だのと卑下されてしまう。苦手なものを苦手と言えないのも苦しいが、好きなものを簡単に好きと言えないのも苦しい。様々な技術が発展した現代も、我々は相変わらず、空気との戦いの中に生きている。何をするにも、「不謹慎」というリスクと隣り合わせなのである。
「不謹慎」という言葉がこれほどまでに公共性を帯びたのは、もちろん2011年の東日本大震災の影響もあるだろうし、それまでにじわじわと拡がりながら現在も隆盛を謳歌しているSNSの存在が大きいのだろう。しかしそれ以上に、元来日本人が持っていた気質というものが関係しているような気がしてならない。いわゆるムラ社会の論理、出る杭は打たれる、右に倣えの排他主義的気質である。もともと持っていた、無意識に従っていた大衆意識が顕在化しただけとも言える。
さて、この先にあるのは何なのか。価値観の普遍化か。多様性の先細りか。排他主義の蔓延か。誰かに気を遣えば、誰かを蔑ろにしてしまう。現代人日本人はいわば、一人四面楚歌状態の中にいる、ほぼ全員が。
この事象の先にあるものは、いったい何なのか?
しかし今は、それどころではない。
父の葬儀と法要の準備で忙しいのだ。
他人の目なんてクソ喰らえだ。
Outline(あらすじ)
ひとつ、確実なことがある。
私たちは、結論をくださなければならない。
この会議体を解散するか、継続するかだ。
参加している人は、周囲の空気を読み、時に読まず、様々な議題に立ち向かっている。全員が同じ方向を向くことは滅多にない。それは、誰かが誰かに気を遣うからだ。年寄りの悪口を言うと、要介護家族を抱える家族の気持ちを考えろ、と誰かに言われる。子供の話をすると、不妊治療に悩んでいる人たちの気持ちを考えろ、と誰かに言われる。美味しい食べ物の話をすると、貧困国の国民たちの気持ちを考えろ、と誰かに言われる。何の話をしても、誰かの気持ちを考えろ、と言われる。
・・・私が考えているのは、いったい誰の気持ちなのだろう?
実際の誰か本人の気持ちではなくて、「誰かの気持ちを考えろ」と言っている、別の誰かのことばかり考えている。誰なんだお前は。どこにいるのだ。本当にいるのか。
お前は、私の、何なのだ。
フライヤー