公演期間
2013年2月28日(木) ~ 2013年3月11日(月)
会場
こまばアゴラ劇場
脚本・演出
古川貴義
出演
小野哲史 須貝英 片桐はづき
村上直子、松本寛子、松尾美香(流星揚羽)、
原田優理子(トリのマーク(通称))、小林タクシー(ZOKKY)、和知龍範
小玉久仁子(ホチキス)、櫻井竜、北川未来
玉置玲央(柿喰う客)
INTRODUCTION
あなたの周りには、どんな輪が広がっていますか。
心地良い友人がたくさん集っていますか?
醜く足を引っ張り合う他人ばかりですか?
それとも自分は孤独だと言い張りますか?
家族親族、友人知人。職場、学校、ネット上。想像上、形而上。
それぞれがそれぞれに、大小様々なコミュニティ≒円を持っている。
その円は更に大きな円に囲まれていたり、部分的に交差していたり、
実は隣合っていたり、遠く離れた円と円を自分が結んでいたりする。
もちろん、すべてが綺麗な円とは限らない。
楕円かもしれないし、うねっているかもしれない。
みんな、色んな形の人の輪に囲まれて、その中で、
心穏やかになったり身動きが取りづらくなったりしている。
出来ることならいつも円滑円満で過ごしたいけれど、
なかなかそうもいかないこの浮世。
それは、自分も誰かの円の一部に過ぎないから。
自分が中心にいるつもりでも、所詮は誰かの円のへり。
そんな風にして、誰かがどこかで繋がっている。
ぐるぐる回って巡り巡って、色んなものが自分に還ってくる。
嬉しいことも、厭なことも。悪口も、褒め言葉も。
コミュニケーションは放射状に拡がり、円環している。
そんな縁や宴や園を眺めて、
ときどきすこし、
寂しくなるだけ。
すこしだけ。
focus とは?
劇団名を構成する五文字のうちの一文字に焦点をあてた、番外公演のシリーズ。
#1「箱」(2007年@ギャラリールデコ)、
#2「庭」(2009年@nakano f)、
#2.5「庭 -itinerant mix-」(2012年@中崎町common cafe)
に続く、第三弾。
今回は、過去の本公演に登場したキャラクターのスピンオフエピソードや、
本編で語られなかった事情、出来事などを、
大中小長短さまざまな掌編で描く、蔵出し&棚卸し短編集。